インビザライン広告事業部責任者の迫間です。
今回は、広告における改善するべき数値と、それをどうやって改善するのかというお話をさせていただければと思います。
※今回は、「広告出稿地域」はすべて同じ条件下で、どの数値を見て改善していくかという話になります。「広告出稿地域」を変更するとそれだけで、すべての数値に変化が出てきてしまうためです。
広告を運用していると、
- どの数値を見たらいいか分からない
- 数値を見て、何を改善するべきか分からない
などの疑問が生じてくるかと思います。
そもそも、広告は、最初から高いパフォーマンスを出せることは稀で、色んなテストをしながら数値を改善していき、最適化していくものです。
ですので、「改善するべき場所がしっかり分かる」というのが、広告運用では重要なことになってきます。
なので、今回は、広告を改善する際のヒントをいくつか共有させていただければと思っております。
まず、注目するべき数値として一番大事なのが「コンバージョン数」「コンバージョン率」「コンバージョン単価」になります。
コンバージョンとは、その広告での目標地点のことを指します。(弊インビザライン広告サービスではアクションと呼んでいます。)
例えば、その広告で、「お問合せ」という目標を達成したいということであれば、「お問合せ」がコンバージョンで、ユーザーが「お問い合わせ」まで達することを「コンバージョンした」と決めることができます。
なので、お問合せまで到達したユーザーが3人だったとすると、コンバージョン数は3となり、100人が広告をクリックして、3人がお問い合わせに達したとなると、コンバージョン率は3%となります。また、3人のお問い合わせを得るために30万円かかったとすると、1コンバージョン10万円かかっているので、コンバージョン単価は10万円となります。
広告の数値においては、目標まで達した数と、それがどのくらいの確率で起こったのか、どのくらいの費用がかかったのか、が最も重要な指標となりますので、「コンバージョン数」「コンバージョン率」「コンバージョン単価」をしっかり確認して改善していくことが重要になります。
では、コンバージョンの数値をどうやって改善していけばいいかと言うと、「コンバージョン数を減らさずに、コンバージョン単価を下げる」ことが重要になります。
コンバージョン単価が下がったとしても、コンバージョンの絶対数が下がっていたら意味がないですし、コンバージョン数が上がったとしてもコンバージョン単価も同時に上がってしまったら、あまりよくないといえるので、このバランスを取っていくことが重要になります。
この最も重要なコンバージョンという指標を決定する、他の重要な要素が
- 表示回数
- クリック率
- クリック単価
です。
コンバージョン単価を下げていくためには上記の数値をしっかり改善していく必要があります。
上記指標のどの部分が良くないかが分かるだけで、広告を改善できるので、それぞれの数値が良くないときの意味と、改善方法をお伝えいたします。
表示回数
この数値が低いときは、ターゲットを絞りすぎているか、予算が足りていないのが主な原因です。
ターゲットを絞りすぎているというのは、広告出稿範囲が狭すぎたり、広告を出す対象年齢を絞りすぎていたり、キーワードを限定しすぎていたりする可能性が大きいです。
なので、表示回数が少なくてクリック数もすくなくなってしまっている場合はターゲットが狭すぎないかを疑ってみてください。
また、予算が少なく、広告が表示されないということもありえますので、十分な予算で広告を出稿できているかも確認してみてください。
クリック率
表示回数は確保できているのに、クリック数が少ないときは、クリック率が低いということですので、クリック率の改善が必要です。
クリック率が低くなる原因は、「見出しが魅力的でない」場合が多いです。
表示はされているけど、見出しに魅力がないからクリックされていないということです。
また、私が、広告運用させていただいてきてクリック率が高い見出しには、以下の要素が含まれていることが分かりました。
- 金額的魅力
- 地域性
- 検索した語句
- 悩みの解決→できれば早く解決
どういう言い回しが、クリック率がよくなるかなど、私の方ではテストを重ねてデータが溜まってきております。ぜひ改善の参考にしていただければと思います。
クリック単価
クリック単価とは、広告が1クリックされる毎かかる費用です。
クリック単価は、できるだけ抑えるというのも広告では大事になってきます。
クリック単価が高くなると、同じ広告費用でもクリック数が少なくなってしまうので、コンバージョンも減ってしまいます。
ただ、クリック単価を抑えすぎると、広告がそもそも表示されずに広告の意味がなくなってしまいます。
なので、広告はしっかり表示されるけど余分な費用はかからないラインを見つけることが大事になります。
クリック単価が高いと感じたときの改善方法は
- 上限クリック単価を設ける
- クリック率を向上させる
- LPとの関連性を高める
が主な手段となります。
上限クリック単価を設けるとは、そのままで、クリック単価に制限を設けるというやり方です。
この方法は、一番即効性がありますが、上限クリック単価を低く設定しすぎると、そもそも広告が表示されないということにもなりますので、お気をつけください。
「クリック率を向上させる」「LPとの関連性を高める」というところも大事な要素なのですが、Google広告の難しい概念である「品質スコア」が関係してきますので、ここでの詳しい説明は控えさせていただきます。
以上、「表示回数」「クリック率」「クリック単価」の数値が悪くなる方法と改善方法でした。
地域やターゲットが限定されている場合は、上記3つの指標をしっかり見ていくのが大事です。逆に、地域やターゲットを変更できる場合も、各地域での指標を比べて、どの地域がいいか、どのターゲットがいいかを探っていくことになります。
まとめ
Google広告における数値で最も重要なのが「コンバージョン数」「コンバージョン率」「コンバージョン単価」で、その数値を改善していくために「表示回数」「クリック率」「クリック単価」を調整していくということでした。
また、各項目の改善は
- 表示回数が少ない→ターゲット設定や予算が原因である可能性がある
- クリック率が低い→見出しが魅力的でない可能性がある
- クリック単価が高い→上限クリック単価が設定されていない、クリック率が低い、LPとの関連性が薄い可能性がある
を意識するということが大事というお話でした。
少しでも参考になったら嬉しいです。今回も読んでいただきありがとうございました。